おっさんになると感性が鈍くなり、我慢するようになる。

子供の頃のように無邪気に感動したいと思っているおっさんはどれくらいいるだろうか。大人になると、世の中の仕組みについて詳しくなるので、中々素直に感動することができなくなっていると思う。とくにおっさんは、世間に弱みを見せたくないため、泣きたいところでも泣くことを我慢したりすることも、一つや二つではないはずだ。常に気を張っていないと生きていけないのである。

だから、感情移入を促す感動ドラマとかはちょっと苦手だ。涙が自然に出てくるのは仕方がないが、声を出して泣くというのはよっぽどの時でないとできない。大切な人が亡くなったり、本当の絶望しているときでないと、クヨクヨできないのである。

また、個人的に思うことだが、感動以外にも、感性が鈍っているのではないか。あるいは自発的に鈍くしようと思っているのではないかと思う時がある。おっさんは、そういう機能が働いていると思ったほうがいい。繊細で多感なおっさんになってしまうと逆に困ってしまうことを良く知っているのである。

おっさんは様々なところで自分に対する投資を我慢しているところもある。特に家庭を築いているおっさんは、家族優先ということになり、自分でおしゃれになることを妥協し、ダサくて安い服や靴で休日を過ごすこともある。そこを指摘されると突然怒り出したりするのも、訳ありだからだが、中々おっさんの理解者がいないのは辛いことである。

会社のため、家族のためと献身的になっているおっさんは、必然的に感性をコントロールし、時には妥協できるようでないとやっていけないのである。